ども、ドラマ髪型どっとこむのやこゆです。いつも見ていただいてありがとうございます。
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先日公開させていただきました、大人気アイドルグループ・乃木坂46の白石麻衣(しらいしまい)さんの髪型徹底解剖の記事ですが、たくさんの方に見ていただきありがとうごさいます。
非常にたくさんの方に見ていただいた・・・ということは、オーダーされるお客様が多いということで、困ってしまう美容師さんもたくさんいるのではないでしょうか?
そこで『ドラマ髪型どっとこむ』では、そんな美容師さんの助けになるように、白石麻衣さんの髪型を美容師さん向けにもっと細かい解説を行っていきたいと思います。
※この記事は、美容師さんの施術補助的な意味合いで公開させていただいていますが、もちろん一般の方でもご覧いただいても全く問題ありません。
それどころか、美容師さんに勝手をされてしまったり、失敗されてしまったりということが起こりえないように予備知識としてご利用いただける内容となっております。
多少なりとも専門用語や独自の技術等を使わさせていただいている関係で意味のわからない部分もあるかと思われますが、ご質問いただければよリ解りやすい内容で返答させていただきます。
事前の参考に読んでいただいても構いませんし、担当される美容師の方に「このサイトに解説が載っています」と直接お見せになられても構いませんのでご自由にお使いください。
白石麻衣の髪型を徹底解剖(美容師用)
白石麻衣さんの髪型徹底解剖の記事では・・・
『鎖骨下のロングボブ』『長めの流し前髪&フェイスラインをつなげる』『全体的に巻きやすいように軽さを出す』という3点について書かせていただきました。
しかし、美容師さんがカットされる場合には、そんなに簡単にことは運ばないと思います。
細かいニュアンスやバランス、毛先の表情に至るまで事細かに設定しないとお客様にはご満足いただけないでしょう。
そこで、以上の3点についてもっと突っ込んだ解説をしていこうと思います。
白石麻衣の髪型:鎖骨下のロングボブ
まずは、ベースカットの『ロングボブ』です。
画像を見ていただければ、『鎖骨下のロングボブ』だということはお解りいただけると思います。
基本的には、ベーシックのロングボブのカット施術で大丈夫だと思います。
しかし現在のボブカット技法のトレンドは、アンダーシェイプのブラントカットではなく、アールシェイプで作るボブスタイルが主流となっております。
トレンドに敏感な美容師さんならご存知かもしれませんが、アールシェイプのカット技法というのは、アンダーシェイプで言うところの裏毛カットが必要なく、切り口もソフトな印象に仕上がります。
というのも通常のカット技法では、指で挟んでカットするために頭の丸みと反対の丸みがついてしまいます。すると、パネルの内側の毛がが短く外側の毛が長い状態になります。なので、長く出てしまっている裏毛をカットしないといけない状態になるのです。
反対にアールシェイプのカット技法というのは、頭の丸みに対して、アール(丸み)をつけてシェイプしていますので、「丸み✕丸み」で頭の丸みと並行の丸みを帯びた毛先の形状になるのです。
パッと見はほとんど同じ『ボブスタイル』に見えるかもしれませんが、人間の目というのは非常に高性能にできていて、無意識のうちに認識できない領域(ミリ単位以下の毛先の重なり)の違いを見抜きます。
余談ではありますが・・・良く、男性スタイリストよりも女性スタイリストのほうが柔らかい印象のスタイルを作ると言われるのもこの原理で、男性に比べ女性の方が力が弱く、指に脂肪がついていて柔らかいため、カットの際に髪のパネルを挟む力が自然と弱くなります。すると、引き寄せる力も弱くなるので、柔らかいスタイルを作れるというわけです。
こういった人間(自分)の体の特性をしっかりと理解してカットしていると、男性スタイリストでも柔らかいスタイルを作れますし、女性スタイリストでもシャープなスタイルを作ることが可能になります。
アールシェイプのカット技法は、ドラマ髪型どっとこむ内でもいたるところに登場しています。一朝一夕でできる技術ではありませんが、習得して無駄になることはないと思います。
基本に忠実に、しっかりと肘の角度を意識して、基準となる髪の長さを中心に弧を描くように引き出してあげるようにしていけば、必ず習得できます。
不明な点はDMなどでも受け付けていますので、ご連絡ください。
白石麻衣の髪型:長めの流し前髪&フェイスラインをつなげる
続きまして、フェイスラインの作り方です。
白石麻衣さんの髪型の場合、長めの前髪からサイドの毛につなげるように作られています。
以前は、長めで流す感じの前髪を作っていたのですが・・・最近は前髪を伸ばしているようで、鼻頭ほどの長さがあるようですね。
通常、フロント部分をサイドにつなげる際のブロッキングは、頭の丸みが前面に向いている部分から耳前でブロッキングをするのですが、白石麻衣さんの場合はもう少し少なめにとっているようです。
厳密には前髪の部分(生え際から5cm程度から黒目の外側の三角形)を分け取り、更に奥行き3cmくらいから両サイドのモミアゲの後ろへブロッキングしていきます。
そうすることで、前髪を巻き上げたときの存在感を演出しつつ、ボブスタイルの雰囲気を損なわないように仕上げることができます。
カットする際には、サイドの髪の毛を切りすぎないように注意し、ハサミの開閉を極力少なくした上でスライドカットの要領でサイドの毛先までつなげていきます。
このスライドカットも、手を動かくスピードと開閉のスピードが絶妙に噛み合わないと、何度やっても切れていなかったり、毛先を傷ませてしまったり、切りすぎてしまったりと、失敗が多発してしまうと思いますので、しっかりと練習をした上でお客様に提供しましょう。
白石麻衣の髪型:巻きやすいように軽さを出す
最後に、セニング(梳き)の方法をご説明させていただきます。
白石麻衣さんの場合、『ボブスタイル』であっても比較的軽めにスタイルが作られています。
なので、しっかりとセニングを入れていく必要があります。
まずは、ブロッキングです。ブロッキングは、バック4段・サイド3段+トップで取ってください。
では順に説明していきましょう。
バック1段目は、ボブラインの重要なウェイト部分です。梳きすぎないように毛先のみの処理でバランスを見ましょう。更にこの部分を梳きすぎてしまうと、洋服や肩とこすれることで絡みが生じやすくなり傷みの原因にもなり得ますので、十二分に注意してください。
バック2段めは、1段目とは反対にしっかりとボリュームを落としましょう。2段めの特徴としては、ブロックの半分が下向きに毛が生えていて、半分は横に生えている状態です。さらに、上から重なってくる毛の重みもあるので、ある程度軽くしてしまっても支障がなく、ボリュームが出やすい方には特にボリュームダウンを見込める部分です。
バック3段目とバック4段目は、パネルに対して下から毛先ギリギリから上に向かって全体の長さの1/3までインナーレイヤーを入れていきます。
その際のインナーレイヤーも、セニングシザーで直線的に入れるよりも、シザースによるポイントカットで曲線的にいるていったほうが、頭の丸みに対しての馴染みが良くなります。
サイドに移行して1段目です。サイド1段目はバックの1段目と同様にアウトラインを形成する上で必要なウェイトを司る場所ですので、毛先の処理のみにしましょう。
サイド2段めは、バランスを司ります。サイドの後ろ側はバックとのつなぎの面でも少し重めにインナーレイヤーを入れ、フェイスラインに近づくに連れて徐々に深めに入れて軽さを演出していきましょう。
サイド3段目は、軽さを表現する上で非常に重要な場所です。巻いたときに束感が出るように、あまり細かいポイントカットをするよりも、深めからスライドカットで中抜きするイメージでカットしていきましょう。
最後にトップの毛束が残りますが、下ろしてみると・・・厚みがあったり、思ったほど存在感がなかったりと人によって様々だと思います。軽く毛先のみを処理する場合や、サイド3段目と同じ手法で処理したほうがいい場合があります。臨機応変に対処しましょう。
白石麻衣のスタイリング方法とは?
では最後に、カットが完成したとみなしてスタイリングの方法をご紹介しましょう。
通常、白石麻衣さんの髪型を作る場合、サロンではコテ巻き仕上げにすることが多いかと思います。
コテ巻き仕上げの場合、使用するコテの経は『32㎜』です。
32㎜のコテで、根本巻きのスパイラルMIX巻きですね。しっかりとネジリを掛けた上で、ハチあたりからコテに巻き付けていきます。
毛先部分は熱が入りやすいので、根本~中間部分に熱が入るまで逃しておきましょう。最後に毛先を巻き込んでからコテを外し、熱が十分に冷めてからほぐしていきましょう。
重要な前髪のスタイリング方法ですが、前髪は予め内巻きにブローするか、マジックカーラーを使用するなどして内巻きにクセづけしておいてください。そのうえで目の上辺りに毛束に対して上からコテを充て、外巻きになるように巻いていきます。
両サイド同じようにするのですが、片手でしかコテを使えない場合、内巻きを無理やり外に流す美容師さんを度々見受けます。プロなのですから、「利き手が・・・」などと言っていないで、しっかりと両手で同じ動きができるように練習してくださいね。
まとめ
今回、白石麻衣さんの髪型の作り方を徹底解剖してみました。
一見すると、あまり難しくない髪型に見えますが、実のところ非常に手の混んだ髪型だということがおわかりいただけたと思います。
簡単そうに見える髪型を簡単に作るのか?簡単そうに見えても突き詰めて見極めるのか?美容師さんの流した汗は、そのままお客様の満足度に繋がります。
間違ってもお客様が「顔が違うから・・・こんなもんか」と思ってしまうことが無いように、私達も努力をしていきたいものですね。
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