コテって意外と奥が深い

スタイリングのヒント

 

美容師さんをはじめ、皆さんは「コテ巻き」ということが普通になっているかもしれませんが…正式に言うと「コテ巻き」ではなくて、「カールアイロン巻きと言います。

美容師用語で言うと「コテ」とは、ストレートアイロンとカールアイロンもしくはアイロンパーマ用の細ゴテ(昨今では、理容室で使用することが多い)のことを指します。

そこで今回は、紛らわしい「コテ」の種類や利点・弱点などをご紹介していきたいと思います。

 

コテ(カールアイロン)の種類

 

 

現在、美容室で使用されているカールアイロンは15㎜、19㎜、25㎜、32㎜、3942)㎜が主要となっております。

どこのメーカーを見ていただいても、この他は無いかと思います。

それぞれのスタイルに合わせてカールアイロンを選定していきたいところですが、一般の消費者(お客様)の方々では、すべての径(太さ)のカールアイロンを揃えるというのは、よほど美容商材マニアか金銭的な余裕がない限りは難しいでしょう。

そこでまずは、利便性の高い順にご紹介していきましょう。

 

やはり、

一般的な需要が最も高く、お客様が所持していることが一番多いと思われる32㎜です。

32㎜のカールアイロンは、利便性が非常に高く、そのまま平巻きで巻いても細すぎず、太すぎず丁度いい巻き上がりになります。しっかりと熱が浸透していれば、カール崩れも少ないでしょう。

更に、ほとんどのスタイルをオールマイティに作れるという利点もありますので「初めての一本」であれば、間違いなく32㎜をオススメします。

 

次に買うべきなのは、19㎜

です。19㎜はその径(太さ)だけ見ると細いように感じるかもしれません。しかしながら、細毛の方や巻きが取れやすい方などには重宝される太さです。

さらに、普通毛の方には少し個性的にスパイラル巻きなどにするには、19㎜が最適です。

 

そして、

3本目に来るのが25㎜

ですね。25㎜は、32㎜の代替品として活躍します。逆に32㎜を使用していて、どうしても巻きが取れやすいなどのお悩みがある場合には25㎜を使用するといいでしょう。

32㎜と同様に凡庸度は非常に高く、比較的オールマイティに活躍できる径(太さ)だと思われます。

 

次に来るのは39(42)㎜

です。この径(太さ)になると、素人がウェーブを作るのはかなりレベルが高くなってきます。

使用目的としては、毛先のワンカールやくせ毛風のナチュラルウェーブです。ただ、ナチュラルウェブに関しては、よほど上手に巻かないかぎり小一時間でほとんどの髪がストレートに戻ってしまうかもしれないので、注意が必要です。

 

最後に、15㎜

ですね。15㎜くらいになってくると、スパイラル巻きをしていてもかなりキツイ巻き上がりになります。ほぐしてフワフワにしたい、Bガール系のヘアスタイルにしたいなど、普段と一味違う雰囲気を体験したい場合には適していると思いますが、一度巻いてしまうと失敗した場合、もう一度髪を濡らしてリフレッシュしないとカールが取れないので気を付けましょう。

 

ストレートアイロンの種類

 

 

ストレートアイロンと一言で言っても、価格帯や形状、プレス面(髪をはさみこむ面)など様々で、いったいどれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。

 

まずは、価格帯からご説明させていただきます。当然のことながら金額に応じて髪に及ぼす影響に違いがあります。

ただ、単純に「ストレートにしたい!」というのであれば、熱量(温度)さえ一定以上に上がってさえいれば、さほどの違いはありません。

では何が違うのかというと、髪の傷み方やツヤ感が違ってきます。

 

現在のプレス面の素材で代表的なものを上げると、テフロン・セラミック・チタンなどです。名称がメーカー独自でつけているので分かりにくいかもしれませんが、ほぼこの3種類に分類されると思われます。

特徴としては、テフロンは非常に髪滑りが良く、髪が絡みにくく、セラミックはテフロンの利点を活かしつつ髪を滑らせるたびにイオンを発生させツヤが出やすくなります。

チタンは、熱伝導率が良く、短時間でカールを仕上げることができる利点はありますが、反対に熱伝導率が良いからこその迅速な施術を求められます。このことからチタンに関して言えばプロ(美容師)向けと言わざるおえないでしょう。

上記に紹介した素材については、カールアイロンにも同じことが言えますので参考にしていただけるといいと思います。

 

更に形状(主にプレス面の幅)のご紹介です。

プレス面の幅は、5㎝くらいから3㎝くらいのものが主流です。用途で言うとプレス面の幅が広ければ広いほど髪をストレートにすることが容易です。反対に幅が狭いものは、操作性が良く毛先にカールを付けたり、ストレートに伸ばしつつフワッとした丸みを付けるといったスタイリングも可能です。

前髪にストレートアイロンをかける方には3㎝のストレートアイロンのほうが良いといえるでしょう。

 

変わり種としては、プレス面にあらかじめ丸みがついているアールのストレートアイトンや、一時期爆発的に大流行したワッフルアイロン(24つほどの波形になっている)、3連コテ(コテが3本連なっていて、波状に癖づく)などがありましたが、自然に淘汰されたのか昨今ではあまり目にすることもなくなりましたね。

 

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アイロンパーマ用電気ゴテ

番外編ではありますが、理容室などでパンチパーマや二グロ・アイロンパーマをかける用のコテです。

女性の方はほとんど目にしたことは無いと思われますが、径(太さ)もグッと細くなって、太くても1㎝程度で一番細いものですと2㎜弱とびっくりするほど細いです。

形状もよく見知った丸型ではなく、六角形や八角形、平型の楕円・いびつな五角形などいろいろな形状のコテが用意してあります。

まあ、素人が自分で手にすることは無いでしょうし、ましてや巻くことは皆無と思っていただいていいかと思います。

 

まとめ

いかがでしたか?一概に「コテ」といってもすごくたくさんの種類があることがお分かりいただけたと思います。

個人的な意見でオススメさせていただくと、カールアイロンは32㎜、ストレートアイロンは幅が3㎝程度のもので、どちらもセラミック加工されているものが良いかと思います。さらに温度設定が、できれば180度(最低でも150度)まで上がるものをチョイスしていただけると利便性や操作性に優れた逸品に出会えるのではないでしょうか。

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